友情は初恋と引き換えに
ガタッ



その瞬間、わけのわからない感情に突き動かされて席を立つ。



「ちょ、如月さん⁉︎」



私は教室を逃げ出した。



私を止める先生も、クラスのみんなも無視して。



だって、これじゃあ鳥にまで見透かされているみたいじゃん。



それに、子鳥の方が仲良く飛んでる。



私と違って…私にはできないことを簡単に。



さっきまでの子鳥は置いていかれて私みたいだったのに……。



なに?鳥まで私に口出しするの?



上手くやれって、不器用だと置いていかれるぞって。



できるもんならとっくにやってるよ。



神様のバカ……私のバカ……。


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