友情は初恋と引き換えに

もう1人の私

☆*:.。. .。.:*☆



「ここは…どこ?」



目の前に広がるひたすらくらい空間。



「何か…聞こえるような…」



どこからかわからないけど、かすかに人の声が聞こえる。



よく耳を澄ましてみると…。



『龍人は私のものなんだから!』



『まゆなんて消えちゃえばいいのに!』



『なんでみんな私の邪魔ばかりするの⁉︎』



『まゆなんて…龍人なんて…大っ嫌い!』



聞こえてきたのは私の声。



それも、まゆと龍人を傷つける言葉。



聞きたくい…聞きたくない…聞きたくない!



頭に響いてきて、だんだん頭がいたくなってくる。



「やめて!私の声でそんな風に言わないで!」



耳を塞いで1人で叫ぶ。



でも声は消えなくて、遠くでクスクス笑っているみたい。


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