青春メトロノーム
(私にはまだ早い?)
その言葉の意味が分からずに、靴ひもがするりと解けてしまった。
すると、玄関のドアを開けられた。
「うわ。百花?」
「うわって……酷いなあ」
右肩に掛っていた鞄をズルズルと脱ぎながら、靴を脱ぎ捨てると一回転していた。
「暁、部屋がまだ片付いてないから、先に百花ちゃんの家に行ってなさい」
「はあ?」
「今日は百花ちゃんの家で巻き寿司パーティーよ」
「うわ、まじかよ。ラーメン食って帰ってきたじゃん。そーゆうの朝に言えよ」
「ちょっと! おばさんに対して何その喋り方!」