青春メトロノーム

なんでうちに連絡したら暁が来るの?

「何を話した!?」
「花壇の花の事かな。暁は花の名前、言えるかい?」
「ふざけんなよ!」

詰め寄る暁に、私は立ち上がると二人の間に割って入った。

「それは暁だよ。お店に入ってきていきなりそんな大声出して。迷惑も考えて」
「お前っ」
「おじさんとはたまたま会ってラーメン奢ってもらっただけ。なんで暁が怒るの?」
むっとして睨むと、また暁は苦しそうに眉をしかめた。
それが心を痛めてるんだとアピールしているみたいで、なぜかチクチク胸が痛む。


すると、今度はラーメン屋の中を覗きこむ颯太が見えた。

目があった私に、颯太も胸を撫で下ろしていた。

「こい、百花」

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