君の笑顔が見たくて
教室に着くと

真面目な真海ちゃんは

もう、大人しく勉強していた


「真海ちゃん、おはよう」

いきなり、肩をつつかれ驚いて

目を丸くしている

やっぱり女の子らしいな、






「おはよう、美希ちゃん」


その、可愛い笑顔に惹かれる気持ちも分かる

「あのさ、今日の放課後空いてる?」


急いでパラパラと手帳を

開いている

私の中の悪魔が

予定入っていてくれと

叫んでいる


「うん、空いてるよ!何処に行く?」

「あ、言い忘れてたんだけど輝いるけどいい?」

「輝って…久留宮君?」

「そうそう!あの馬鹿!」

「美希ちゃんの幼馴染みだよね?」

「うん」




もうこれ以上話したら

もう…


「いいよ、人数多くても楽しいよね!」


返事を返せない


「それじゃあ、3人で今日の場所決めよ」

もうやめて…


「久留宮君、おはよう」

え、

後ろを振り返って見ると

輝がニコニコしながら立っていた


「おはよう!羽縞さん!」

「そういえば、今日何処に行く?」

「え、それ俺に聞く!?」


2人が楽しそうに

話す横をぼぉーっと見ていた

なんか、話が入ってこない



「美希!今日、カラオケでいい?」



てきとうに頷いて

ホームルーム始まるとか言って

自分の席に戻った

まだあの2人は楽しそうに話している

いいや、輝が幸せなら

スマホを開いてみると

輝からありがとう

というメッセージがきている





何だろう…輝の為にやっている行動なのに

何でこんなに悲しいの?

輝の為にすることは幸せなはずなに…






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