悪役秘書は、シンデレラの夢を見る!?
(まあ、巧なら人の事悪く言わないよね)
例え私が冷たかろうと、フォローしてくれる。
それは相手にも言われた人にも。
私はどうしても相手が自分と同じぐらい高い目標を持ってほしくてきついことを言ってしまうから、こんな風なフォロー憧れたりするんだよね。
無い物ねだりだけど。
「話は終わった? ここに置いておくからね」
開け放たれたドアにノックもそこそこに、目の前のテーブルに缶コーヒーを置いておいた。
間違えて自分の分も置いたのは、決してうっかりしていたわけじゃなくて、仕事が忙しくてやはり飲む時間がなかったから、だ。
それにしても、ポロポロ簡単に泣けていいよねって素直に思ってしまった。
自分ならば、自分のミスで大変なことになったら全力で挽回しようと走り回って、全て終わってから一人で隠れて泣いてすっきりしてしまいたい。
けどあの子みたいに素直に泣いて、反省をアピールした方が上手く周りに反省してるのがアピールできると思う。
「いました、英田さん」