ストーカー気質からの脱却を試みる
同じ研修を受けたといっても、この馬鹿でかい会社の中ではほとんどが他人。
彼もその一人で今まで全く存在は知らなかった。
でもそんな彼のことが毎日のやりとりで少しずつわかってくる。
新潟に住んでいて
6つ上の29歳
「怪しい人じゃなきゃいいんだけど、気をつけなよ。世の中変な奴多いから」
「ん〜なんか大丈夫そうな気がする」
「どんな感じの人?」
「イケメン」
「…」
お互いの全てを曝け出しあう仲のヒロちゃんはあまりよく思ってない。
「そのうち会おうとか言われるよきっと」
「デート誘われた」
「ほらあ!!!」
「断った」
「ああよかった。浮気するのかと思った」
「浮気はしないよ」