ストーカー気質からの脱却を試みる
そのご、新潟の彼。
LINEだけのお友達
きょうくんと知り合ったときにお付き合いしていた男は、わたしの人生の中で最も掴めない男だった。
当時嫌がらせのようにきていた非通知電話、SNSへのメッセージ攻撃はきっとあの男の仕業だと今でも思ってる。
でもLINEでは普通であったし、直接会っても何も変わった様子はなくて、それがとても怖かった。
自分のてきとうな性格と、クズな考え方からして自業自得でないかと言われそうだが、わたしは何もしていない。
会いたいと言われれば時々会って、連絡がくれば時々返して、それを2年近く続けていただけだ。恨まれる覚えはない。
というとその何もしてないことに対して相手は不満に思うのだと周りからは責められた。
けれど毎日毎日そればかり考えて悩まされて、縛られている感覚というか、拘束されているような、監視されているような、そんな毎日がものすごく気持ち悪くて。
もう刺されてもいいから逃れたい!と思って駅の近くの公園に呼び出した。
「自分勝手なのはわかってる。けどもう終わりにしたい」
「いいよ」
「…え?」
「こうなると思ってた」
あれだけ腹をくくって向かった待ち合わせ場所には5分もいなかったと思う。
あまりにもあっさり終わりすぎて、この人といた2年近くの日々は気のせいだったような気がした。
これならもっと早く行動にうつしていればよかった!とも思えたが、このタイミングだからこそきっと刺されずに済んだのだ。