T×A
第1話 新崎透
新崎透(しんざきとおる)23歳。
独身。彼女居ない歴5年。
今日から新任教員として、桜第一高等学校
に務めることになった。
_________
4月7日(火)
始業式が始まった。
「えー、新年度が始まりました____」
校長先生の話が始まりうつらうつらする生徒がちらほらいる中、俺は冷や汗が出るほど緊張していた。
「えー、今年から新しく赴任した先生を紹
介します。拍手で迎えて下さい。」
と、校長先生が言い、体育館前で待機していた
俺たち5人は、生徒や教職員の温かい拍手によって迎えられた。
校長先生によって読み上げられる名前
「新崎透先生____。」
「はい!」
そう言いスッと立ち上がると、3段の階段を登りステージに上がる。
そして深呼吸しマイクの電源をONにする。
「おはようございます。今年から先生にな
りました。新崎透と言います。
分からないことも沢山あると思いますが
精一杯頑張ります!これから宜しくお願
いします!」
無事挨拶を終えるとホッとし安堵した。
その後クラス担任発表で俺は1年D組を担当することが伝えられた。
そして始業式が終わった。
____________