私の王子様は、冷酷なんかじゃありません


「あの!私今ものすごく体調がやばすぎて!!なんかもううつしてはいけないので今日は部屋に入らないでください!」


なんとか王子の侵入を防ごうとそんなことをいってみる。
でも……

「え、何言ってるの。それならなおさらだから。俺の事より葉月の体の方が大事だよ」


「え……っ」


そんな事をいわれて、一瞬だけときめいてしまう。

うう……

そういうつもりでいったんじゃないのに!


「入るよ」


そういって部屋に入ってくる王子。

「う、うわあっ」

なんら驚くべきでないところで、変な声をだしてしまう。


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