私の王子様は、冷酷なんかじゃありません
「ごめんね、カフェにすみこみしてるとか、嘘だったの」
「へぇ。……まあ分かってたけど」
「ええっ……!?」
分かってたの!?
あ、そういえば電話で、類すっごい疑ってたというか、すみこみしてるって言っても全然信じてなかったんだったっけ。
──類、さすがです。
「じゃあ、私はどこに住んでると思ってたの?」
おそるおそるそんな質問をしてみる。
すると、衝撃の返事が帰ってきた。
「好きな男の家、とか?」
「…………!?」