私の王子様は、冷酷なんかじゃありません
「葉月ちゃん……いろいろごめんね。
これからは償いの気持ちで一生懸命頑張るから……また、よろしく」
「はい、よろしくお願いします!」
そう言ってくれた渚さんを、今はもう怖いとは思わない。
もう一度、いちからやり直して頑張ろう!
そう心に決めた時……店内に、類の類の冷たい声が響いた。
「───やっぱ戻ってこなくてもいいや」
え……?
類の放った言葉を理解するのに少しかかった。
戻ってこなくてもいいって……いや、そもそも類が戻ってこいってあんなに……!