私の王子様は、冷酷なんかじゃありません
「ちょっと類、一体どういう……」
「別にお前なんていなくても十分やっていけた。むしろ店が広くなってやりやすかった。別に戻ってこなくていい」
類のその言葉に、私だけでなく、
渚さんも、大将さんもぽかんとなる。
え……え?
とにかくひどい言われようだ。
しかも、なんという心変わり。
「人件費の無駄。お前はもういらない」
「ちょ、ひどい……!」
ぽかんとして何も言ってくれない大将と渚さん。
な、何かいってよ…!