私の王子様は、冷酷なんかじゃありません

そういって深く頭を下げた。

嬉しすぎて頬のゆるみを隠せない。


「別に。あと、この部屋今日から君のね」


王子がそういって、ジーンズのポケットから何かをとりだす。

そして…それを私に投げた。


「……!?」


カシャンっ



それを私が見事にキャッチする。


これって…鍵?


小さくて細くて…多分、サイズ的にこの部屋の鍵。


「あ、ありがとうございます!」

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