私の王子様は、冷酷なんかじゃありません
唇の上でそう囁かれ……
これ以上ないほどの幸せを感じた。
「い、います!ずっといます!」
「うん、俺が一生葉月面倒見てやるよ」
そんな王子の爆弾発言に固まる私。
一生って……一生って……
えええええええっ!?
「何、そんな驚いた顔してんの?」
「だ、だって……いや、なんでもないです」
王子の事だ。
その言葉に深い意味はない。
それでも……嬉しかった。
そんなプロポーズめいた言葉を何の気なしちサラッと言っちゃうほどの鈍感王子だけど……
そんな鈍感王子が、私は大好き!
「葉月……ほんと鈍感」
「へっ?」
きょとんとする私に、王子が深いため息をついた。
「いつか結婚しような、って意味なんだけど?」
「え、えええっ……!?」
.。o○・゜・・゜・.。o○ Fin ○o。.