私の王子様は、冷酷なんかじゃありません
冷酷王子は、とんだ鈍感王子?
おはよう
──て。
──きて。
起きて。
そんな声が意識の向こう側で聞こえたらと思ったら、今度は優しく身体をゆすられる。
う…ん。
優しい声…
誰かに起こしてもらうとかほんと久しぶりだな~
「う…ん。でもまってあと…5分…」
…まだねむいよ。
頭もふわふわ。
身体もふわふわ…
って、ちょっとまって。