私の王子様は、冷酷なんかじゃありません
え?王子もしかして…ほんとにそんな誤解したまま高校生活を送ってたの?
まぁたしかに私達にも非はありありだけど……
それにしても、鈍感すぎやしないか。
「あ、あのですね、海里先輩…」
「ほんと、フォローとかいいから」
だからそうじゃなくて!
あぁもう、この人にはなんていったら伝わるの…!
そんな苛立ちを覚える。
だから…つい、馬鹿なことを言ってしまったんだ。
「わ、私はっ、ずっと先輩の事が好きでしたよ!?」