私の王子様は、冷酷なんかじゃありません
細くてきれいな腕にがっちりと私を抱きしめた美咲さんは、興奮した様子であり得ないことを語り始める。
「もう!あなたほんとに可愛いわ!
蓮が引っ掛かってアルバイトの面接に連れてくる女なんてみんな厚化粧で下心まるだしで蓮目当てなのがバレバレでどうも雇う気になれなかったのよ。
ほんとに、あなたみたいな人がきてくれるのをまってたわ!」
そうはしゃいで私を抱きしめる腕にぎゅうっと力を入れる美咲さん。
えええええっ?
あまりのことに頭がついていけない。
美咲さんのイメージと今の状況が違いすぎてただただ驚く私。
美咲さん、ギャップがすごすぎる……!?