私の王子様は、冷酷なんかじゃありません

白や薄いピンクを貴重とした店内は、とても可愛らしくて、なおかつ上品で。それでいてどこかアットホームな雰囲気があった。

冷えていた体をとかすようなこの暖かさは、暖房の暖かさではなく、暖炉だ。

それに、鼻をくすぐるような甘い香りが素敵すぎる。


「すごい………こんな素敵なカフェ、私初めてです!」


興奮して声が弾む。

すごい!すごい!なんか、ドラマにでてくるカフェみたい!

こんなところで働けるんだ…。

そう思うと、にやにやするのを押さえきれない。

< 85 / 300 >

この作品をシェア

pagetop