私の王子様は、冷酷なんかじゃありません
「朝霧はここの料理人として働いててくれてるの。蓮とは幼馴染みでね。それで…」
美咲さんが朝霧さんにかわってそんな紹介をしてくれていた時。
ピピピピピッ ピピピピッ
と、店内に可愛らしい電話のベルが鳴り響いた。
あらあら~と美咲さんが億劫そうに立ち上がり、
「朝霧!時間ないから、あんたがオーダーの機械についてとか、葉月ちゃんに教えといて!」
そういって電話の方へと走っていってしまった。