龍瞳ーその瞳に映るもの
side 美緒

ちょっと憤慨。
美緒を大切にしてくれているのは
わかるけど…
あれはどうやっても
キスするシチュエーション。

梓が一瞬、戸惑った顔をしたのを
美緒が見逃すはずがない。

うまくかわしたつもりでも美緒にはわかる。
あれは女の影を引きずっている。

もしかしたら、ううんもしかしなくても
梓は死にたい病女に情が移りすぎている。

バッサリ切れないでいる。

「美緒に言ってくれたらいいのに」

美緒は我慢がきらいな子。
こんなに欲しいものを我慢したら
美緒が病気になって死んじゃうじゃん。

これは美緒の為でも梓の為でもある。
梓に探偵をつける事にした。
< 234 / 306 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop