龍瞳ーその瞳に映るもの
見つからない苛立ちが形を変える。
憎しみが慕情に変わる。
だけどそれをイクヤに気づかれるわけにはいかない。
美緒の目的を遂げるためにイクヤは必要な駒。

「美緒、こいよ」

だからイヤな事でも奉仕しなくちゃいけない。
美緒一人じゃこんな豪華なホテル暮らしはできないもん。
質のいいリネンが汚れるまで
イクヤは美緒に奉仕させる。
それに耐えれるのは脳内変換しているから。
イクヤと梓をチェンジさせなきゃ
毎日毎日やってられない。

喘ぐ美緒の心の声は梓を呼んでいる。

「美緒は最高だ」

イクヤは言うけど当たり前じゃない、美緒は男を悦ばせる為に生まれてきたの。
イクヤ位の男を悦ばせるなんて朝飯前よ。
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