龍瞳ーその瞳に映るもの
着替えた私を見て鼻の穴を広げる
その姿に今すぐ逃げ出したくなるのを
ぐっと我慢して早くシャワーを浴びて来てと
作り笑顔をむける。

「わかった!すーぐ、すーぐ来るから」

まさに飛んでバスルームに消えていった。

身震いひとつ。
気持ち悪さはそんなものじゃ落ちないけど
気持ちがってる時間はない。

さっさと逃げなきゃ
もっと気持ち悪い事になる。

恥ずかしい格好だけど、丁度いい。
まさか逃げてる私がこんな格好に
なってるなんて思わないだろう。

客引きの女の人はもっときわどい服を
着て通りに出ている。

そんなに目立ちはしないはず。
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