先生のことなんて好きにならない!
お母さんから逃れるため、いつもより早く寝て、早く起きて家を出た。
「やっぱり眠い…」
教室に着いてもまだ誰も居らず、もう一度寝ようかと、机に頭をつけようとした時、教室のドアが開いた。
「あれ?明さん?」
ドアが開いたと同時に香る良い匂いと揺れるピアス
「あ、清水先生。おはようございます」
「おはよう!今日は早いのね」
「あー、ちょっと早く着きすぎちゃって…」
「あ!!明さん!!」
清水先生は何かを思い出したように、はっとして、私に近づき、耳元を差し出すように言った。
なんだろうと思い、髪を耳にかけ、私は清水先生の言葉を待った。