先生のことなんて好きにならない!
「…うわ、汚い!」
先生の部屋を見るなりつい声に出してしまった。
「うるさいな。男の一人暮らしなんてこんなもんだろ」
「いやいや、洗濯は溜まってるし!掃除なんてほぼしていないでしょ!それに…もしかして先生カップ麺で済ませてます?!だから細いんですよ」
こじんまりとした部屋の中に散乱したゴミと脱いだままなのか干していたのを取り込んでそのまま置いたのかわからない洋服。かろうじてスーツだけはきちんとハンガーにかかっていた。
靴を脱いでずかずかと入りそのまま部屋の中のあらゆるゴミを見つけ出す私。
「自分のために作る料理なんて面倒だろ」
「は〜…お料理もしますから。先生はその間にその辺りのゴミ!片付けておいてください」
机周りのゴミを指差しそう先生に言うと、ゴミ袋を用意し片付け始めた。