先生のことなんて好きにならない!
「本当は止めなきゃダメなんだけどね?偉い人に怒られちゃうんだけど、私は2人なら良いかなって思っちゃうだめな先生ね」
普通はそうだ。先生が好きなんて、いけないことなのだ。周りの大人に止められてしまうのが普通だ。
「好きなくらい良いのよ。でも、間違った方向に進んだときは私がすぐに正に行きます」
「先生…」
「卒業しちゃえばこっちのものなんだから!」
「ほんと先生っておかしいよ」
そう言って笑うと、失礼な!と怒りながら先生も笑っていた。
私はある意味恵まれていたのかもしれない。
こうして支えてくれる人が近くにいる。
私が生徒であるうちは、先生に迷惑はかけられない。
だから、付き合ってほしいだなんて言わない。
でも、いつか言う勇気がでた時は、告白くらいは許される…よね。