先生のことなんて好きにならない!




彼女は、スーツを着こなし、艶やかな黒髪に髪を束ねてうなじをみせる清潔感のある人だった。


綺麗な顔立ちと良い匂い。


プリントより笑顔が素敵で、清水先生とはまた違う女性の雰囲気を感じた。



「放課後はこいつの補習をしているんだ」


「へぇ!それ、私も参加しちゃだめですか?」


「あー、別に良いけど」


「本当ですか!じゃあ、今日から少しの間だけど、よろしくね」



綺麗なピンク色の口紅をつけた唇がうるっと光り、笑う。



「よろしくお願いします…」



な、なんだか嫌な予感。
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