先生のことなんて好きにならない!
「それじゃあ、行ってくるね」
「七瀬〜ファイトだよ〜」
はるからの応援も貰ったし、よし!今日も頑張って数学を克服してやるんだ!
教室の扉を開けると、もう先生が来ていた。
「おう、来たか」
「来ました。先生、ちゃんと洗濯物干してきました?」
「あー、頑張ったけど、本当面倒だよな…誰か代わりにやってもらいたい」
今日の分のプリントを取り出しながらそんな話をする先生。
「代わりにって、誰か居ないんですか?」
「んー、はい。今日の分な」
あ、はぐらかした。
誰か居るのかな…?