先生のことなんて好きにならない!
「んじゃあ、ドライヤーしてやるからこっち来な」
ドライヤーのコンセントを挿しながら椅子を出し私を呼ぶ先生。
「…はーい」
わざと少し不機嫌そうに返事をしながら先生の呼ぶ椅子にすとんと座る私。
「先生、今日は楽しかったです」
改めてぼそっと少し小さな声でそう伝えると、
「…そうか」
と、先生の優しい声が背後から聞こえた。
それがとても優しくて、温かい気持ちになった。
そのまま、先生は優しい手で私の髪に触れながらドライヤーで髪を乾かしてくれた。