先生のことなんて好きにならない!
「これからどこ行くの〜?」
「…家に帰るだけです」
面倒なことに巻き込まれてしまった…
「そうなんだ〜俺らはこれからカラオケなんだけど、オネーサンもどう??」
ぎゅっと手を握られぞわっと鳥肌が立った。
「やめて下さいっ」
かなり力が強くて振り解けない。
怖い…!
「おい、何やってんだ」
「え?」
聞き覚えのある声…
ばっと顔を声のする方へ向けると、そこに居たのは先生だった。
「は?何、彼氏か何か?」
「そうだと言ったら?」
ぐっと眉の辺りに力を入れ、睨む先生。
美形の怒った顔って怖い。