世界が晴れるように君の心が輝くように。
やっとの思いでカウンターについて、
咲原くんは笑う。
「なんでわらうんですか、」
『んー?ほーんと必死だなって思ってさ』
必死にならないと返してくれないじゃん
って、自分の中で文句を言う。
『この眼鏡、踏もうかな』
はぁぁぁ!?
「なんてこというんですか!!か、返して!!」
『おい、!』
あ、私、なにしてるの。
咲原くんに抱きつくように飛びついてしまった。
私の手は彼の背中に手がまわってしまって、
抱きしめているようで...
上を見ると、
咲原くんの顔が少しだけはっきり見えた。
赤い顔の、咲原くんが。