イジワル御曹司のギャップに参ってます!
*
「氷川さん、『ジュエルコスメ』の秘書課の子に手を出しました?」
「……は?」
帰社後、嫌悪感丸出しで詰め寄ってきた私に、自席に座っていた流星はちょっとだけ頬を引きつらせた。
隣に座っていた青山さんが、ぴくりと反応して、言葉の意味を察したのか、流星の方を睨む。
女性二人を敵に回して、流星はげんなりとした顔で席を立った。
「朱石さん、その話、ここでは」
流星は私をオフィス外に連れて行こうとしたが、それには青山さんが黙っていなかった。
「その話、私も聞かせていただきたいのですが、よろしいですか朱石さん」
「いいよ。青山さんもおいで」
「ちょっと、あなたたち、勝手に話を――」
文句を言おうとした流星だったが、私と青山さんのただならぬ剣幕に敵わないと悟ったのか、沈黙した。
私たち二人に引きずられるようにして、流星はオフィスの外へと連れ出された。
「氷川さん、『ジュエルコスメ』の秘書課の子に手を出しました?」
「……は?」
帰社後、嫌悪感丸出しで詰め寄ってきた私に、自席に座っていた流星はちょっとだけ頬を引きつらせた。
隣に座っていた青山さんが、ぴくりと反応して、言葉の意味を察したのか、流星の方を睨む。
女性二人を敵に回して、流星はげんなりとした顔で席を立った。
「朱石さん、その話、ここでは」
流星は私をオフィス外に連れて行こうとしたが、それには青山さんが黙っていなかった。
「その話、私も聞かせていただきたいのですが、よろしいですか朱石さん」
「いいよ。青山さんもおいで」
「ちょっと、あなたたち、勝手に話を――」
文句を言おうとした流星だったが、私と青山さんのただならぬ剣幕に敵わないと悟ったのか、沈黙した。
私たち二人に引きずられるようにして、流星はオフィスの外へと連れ出された。