イジワル御曹司のギャップに参ってます!
「まずは、重ね重ね非礼をお詫び致します。大変申し訳ありませんでした」
私は再び頭を下げた。ここからが本番だ。
「御社の信頼を失う行為、誠に反省しております。
ですが、どうかひとつだけ言い訳をさせてください。
今回の騒動は、企画を素晴らしいものにしたいという一心から、私が独断で行ったことです。
決して御社の期待を裏切るような――」
「その口上はうんざりするほど聞いた。
あっさりと信じたわけではないが、契約は継続すると約束したはずだ」
「ですが、『星宝Lilia』とのコラボレーション企画の件は、無くなってしまいました」
私は顔を上げ。社長を真正面から見据える。
「どうか、コラボレーション企画をやらせていただけないでしょうか」
「何を言うかと思えば!」
怒りと嘲笑を含んだ喝が、周囲の空気をびりびりと震わせる。
「くだらない! そんなことを言うために私を呼び出したのか!」
社長が私へ背を向け、立ち去ろうとする。
「待ってください!」
私は声を張り上げた。
「ただ闇雲に企画を推しているわけではないのです! このコラボレーションは、御社にとってこれ以上にない宣伝効果をもたらしてくれると確信しております。
いえ、宣伝だけにとどまりません。『ジュエルコスメ』は進化を遂げるでしょう。
今まで超えることのできなかった壁を、限界を、打ち砕く方法があるのです」
私は再び頭を下げた。ここからが本番だ。
「御社の信頼を失う行為、誠に反省しております。
ですが、どうかひとつだけ言い訳をさせてください。
今回の騒動は、企画を素晴らしいものにしたいという一心から、私が独断で行ったことです。
決して御社の期待を裏切るような――」
「その口上はうんざりするほど聞いた。
あっさりと信じたわけではないが、契約は継続すると約束したはずだ」
「ですが、『星宝Lilia』とのコラボレーション企画の件は、無くなってしまいました」
私は顔を上げ。社長を真正面から見据える。
「どうか、コラボレーション企画をやらせていただけないでしょうか」
「何を言うかと思えば!」
怒りと嘲笑を含んだ喝が、周囲の空気をびりびりと震わせる。
「くだらない! そんなことを言うために私を呼び出したのか!」
社長が私へ背を向け、立ち去ろうとする。
「待ってください!」
私は声を張り上げた。
「ただ闇雲に企画を推しているわけではないのです! このコラボレーションは、御社にとってこれ以上にない宣伝効果をもたらしてくれると確信しております。
いえ、宣伝だけにとどまりません。『ジュエルコスメ』は進化を遂げるでしょう。
今まで超えることのできなかった壁を、限界を、打ち砕く方法があるのです」