イジワル御曹司のギャップに参ってます!
そこに置かれていたのは小さなウサギの置物。
『東京ラブランドパーク』の射的で私が取った景品だ。
私がクマのぬいぐるみを、彼がウサギの置物を、それぞれ持ち帰ったのだ。
ちゃんと飾ってくれているんだ……
ついこの前のことなのだけれど、なんだか懐かしく感じられて、思わず私は寝室に入り、デスクの上のウサギを手に取った。
彼が持つには可愛らしすぎるものだ。
『氷川』が持っていたら、思わず笑ってしまうかもしれない。
ウサギを元の位置に戻すと、その手前、乱雑に置いてあった資料の束から、見覚えのある一枚が飛び出していることに気が付いた。
私が以前作成した、『星宝Lilia』とのコラボレーション企画の資料だった。
どうしてここに……?
企画自体がお蔵入りになってしまったから、社内サーバーに資料を置いたまま、放置されていた。私自身が存在を忘れていたくらいだ。
こんなものを今さら引っ張り出してきて、一体何をしていたというのだろう。
その他の書類も『星宝Lilia』の調査資料のようだけれど、私が作ったものではなかった。
まさか彼が作ったのだろうか。
書類に赤ペンで校閲の後が残っていて、その字は明らかに流星が書いたものだ。
こんなこと、何のために……?
私が資料を手に取ると
「また、人のものを勝手に覗き見して」
背後から掛けられた声に、思わず資料を床に落としてしまった。
振り返ると、シャワーから上がった流星が、タオルで濡れた髪を撫でながらこちらに歩いてくるところだった。
『東京ラブランドパーク』の射的で私が取った景品だ。
私がクマのぬいぐるみを、彼がウサギの置物を、それぞれ持ち帰ったのだ。
ちゃんと飾ってくれているんだ……
ついこの前のことなのだけれど、なんだか懐かしく感じられて、思わず私は寝室に入り、デスクの上のウサギを手に取った。
彼が持つには可愛らしすぎるものだ。
『氷川』が持っていたら、思わず笑ってしまうかもしれない。
ウサギを元の位置に戻すと、その手前、乱雑に置いてあった資料の束から、見覚えのある一枚が飛び出していることに気が付いた。
私が以前作成した、『星宝Lilia』とのコラボレーション企画の資料だった。
どうしてここに……?
企画自体がお蔵入りになってしまったから、社内サーバーに資料を置いたまま、放置されていた。私自身が存在を忘れていたくらいだ。
こんなものを今さら引っ張り出してきて、一体何をしていたというのだろう。
その他の書類も『星宝Lilia』の調査資料のようだけれど、私が作ったものではなかった。
まさか彼が作ったのだろうか。
書類に赤ペンで校閲の後が残っていて、その字は明らかに流星が書いたものだ。
こんなこと、何のために……?
私が資料を手に取ると
「また、人のものを勝手に覗き見して」
背後から掛けられた声に、思わず資料を床に落としてしまった。
振り返ると、シャワーから上がった流星が、タオルで濡れた髪を撫でながらこちらに歩いてくるところだった。