イジワル御曹司のギャップに参ってます!
エピローグ 大嫌いな私と彼の終着点
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あれから一か月が経った。
とても良く晴れた月曜日の朝。
いつも通り『美倉広告企画』のオフィスへと出社した私を待っていたのは、相変わらずの賑やかさ――というより、喧騒とも言える慌ただしさだった。
「朱石リーダー、『ジュエルコスメ』から問い合わせが入っています。衣装のイメージ合わせはいつできるのかと」
デスクに到着した早々、青山さんが早足で駆け寄ってきた。きっと私の出社を待ちに待っていたのだろう。
「あと『星宝Lilia』から、今回の企画で『ジュエルコスメ』へ提供する宝飾品のサンプルが届いています。丁重に扱うようにとのことです。
それから、営業の若部さんから、明日の打ち合わせに同席するよう依頼が来ています。
それと、明日の定例会のアジェンダを部長が早く欲しいと言っていました。
それから――」
「了解、了解、了解、――ってまだあるの!?」
一気に要件をまくし立てられて、私の頭の中はもうすでに満杯だ。
あれから一か月が経った。
とても良く晴れた月曜日の朝。
いつも通り『美倉広告企画』のオフィスへと出社した私を待っていたのは、相変わらずの賑やかさ――というより、喧騒とも言える慌ただしさだった。
「朱石リーダー、『ジュエルコスメ』から問い合わせが入っています。衣装のイメージ合わせはいつできるのかと」
デスクに到着した早々、青山さんが早足で駆け寄ってきた。きっと私の出社を待ちに待っていたのだろう。
「あと『星宝Lilia』から、今回の企画で『ジュエルコスメ』へ提供する宝飾品のサンプルが届いています。丁重に扱うようにとのことです。
それから、営業の若部さんから、明日の打ち合わせに同席するよう依頼が来ています。
それと、明日の定例会のアジェンダを部長が早く欲しいと言っていました。
それから――」
「了解、了解、了解、――ってまだあるの!?」
一気に要件をまくし立てられて、私の頭の中はもうすでに満杯だ。