イジワル御曹司のギャップに参ってます!
「仕事上、周囲に男性が多いだけで、プライベートは別だから!」
「男なんか怖くないみたいな顔して、何言ってるの」
「怖いよ!」
あ、と思わず口を押えた。
馬鹿正直に男性が怖いなんて言ってしまったことを後悔し始めたところで、やっと氷川が振り向いて、私の方を見た。
「俺のこと、怖い?」
突然氷川が私への間合いを詰め、腕を掴み上げた。
二人の足がもつれ、ソファの上へと倒れ込む。
ソファの柔らかな背もたれに、私の頭が勢いよく沈み込み、その上から彼が覆いかぶさった。
天井の照明を彼の身体が遮って、私の上に影を落としている。
「嫌いな男に襲われるのは、どんな気分」
逃げ道を塞いだ彼が、私にぐっと顔を近づけた。
「こういうとき、経験豊富な朱石光子ならどう切り抜けるか、教えてよ」
鋭い瞳で射貫かれて、まるで身体中を杭で打ち付けられているかのように動けなくなる。
冗談じゃない!
何が経験豊富だ! 勝手に男慣れした女みたいに言わないでよ!
切り抜け方だって? そんなの知るわけないじゃない! こっちが教えて欲しいくらいだよ!
ただ見つめ返すだけしかしない私を見て、氷川が瞳を細める。
「抵抗しないってことは、何をしてもかまわないってことかな?」
彼の顔が、身体がいっそう近づいてくる。
もうひとつになってしまいそうなくらいに。
「男なんか怖くないみたいな顔して、何言ってるの」
「怖いよ!」
あ、と思わず口を押えた。
馬鹿正直に男性が怖いなんて言ってしまったことを後悔し始めたところで、やっと氷川が振り向いて、私の方を見た。
「俺のこと、怖い?」
突然氷川が私への間合いを詰め、腕を掴み上げた。
二人の足がもつれ、ソファの上へと倒れ込む。
ソファの柔らかな背もたれに、私の頭が勢いよく沈み込み、その上から彼が覆いかぶさった。
天井の照明を彼の身体が遮って、私の上に影を落としている。
「嫌いな男に襲われるのは、どんな気分」
逃げ道を塞いだ彼が、私にぐっと顔を近づけた。
「こういうとき、経験豊富な朱石光子ならどう切り抜けるか、教えてよ」
鋭い瞳で射貫かれて、まるで身体中を杭で打ち付けられているかのように動けなくなる。
冗談じゃない!
何が経験豊富だ! 勝手に男慣れした女みたいに言わないでよ!
切り抜け方だって? そんなの知るわけないじゃない! こっちが教えて欲しいくらいだよ!
ただ見つめ返すだけしかしない私を見て、氷川が瞳を細める。
「抵抗しないってことは、何をしてもかまわないってことかな?」
彼の顔が、身体がいっそう近づいてくる。
もうひとつになってしまいそうなくらいに。