イジワル御曹司のギャップに参ってます!
「ちなみに『ジュエルコスメ』広報マネージャ相模鉄司三十五歳独身は、最近十五歳差の彼女が出来たそうで、もっぱらデートスポット巡りに明け暮れているそうです」
ノートパソコンの画面に視線を落としながら、青山さんがすごく真面目な顔で言った。
「なるほど、それで相模さんの頭の中は東京ラブランドパークなのね。てゆーか青山さん、よく知っているね」
「情報は戦況を制す、と言いますから」
「一体どうやって調べたの?」
「ネットで名前を検索したら、割とあっさりと」
「個人情報ダダ漏れだね」
青山さんは整った口元を少しだけ上げ、ちょっと得意げな顔をした。
横で氷川が、よくやった、というような優しい眼差しを向けている。
一瞬だけ二人は目を合わせて、まるで私たちには聞こえない会話を交わしたかのように、満足げな表情をしたあとお互い目を伏せた。
何この二人の距離感。ちょっと普通じゃない。
なるほど、過去にこの二人の交際疑惑が浮上していたのも分かる気がする。
こりゃ女性社員全員敵に回すわけだ……
「俺、半年前くらいに行きましたよ、東京ラブランドパーク。
だからちょっとキラキラとかクラクラとか分からないでもないです」
得意げに言い放った市ヶ谷くん。
一方、青山、氷川コンビは相変わらず困った顔をしている。
ノートパソコンの画面に視線を落としながら、青山さんがすごく真面目な顔で言った。
「なるほど、それで相模さんの頭の中は東京ラブランドパークなのね。てゆーか青山さん、よく知っているね」
「情報は戦況を制す、と言いますから」
「一体どうやって調べたの?」
「ネットで名前を検索したら、割とあっさりと」
「個人情報ダダ漏れだね」
青山さんは整った口元を少しだけ上げ、ちょっと得意げな顔をした。
横で氷川が、よくやった、というような優しい眼差しを向けている。
一瞬だけ二人は目を合わせて、まるで私たちには聞こえない会話を交わしたかのように、満足げな表情をしたあとお互い目を伏せた。
何この二人の距離感。ちょっと普通じゃない。
なるほど、過去にこの二人の交際疑惑が浮上していたのも分かる気がする。
こりゃ女性社員全員敵に回すわけだ……
「俺、半年前くらいに行きましたよ、東京ラブランドパーク。
だからちょっとキラキラとかクラクラとか分からないでもないです」
得意げに言い放った市ヶ谷くん。
一方、青山、氷川コンビは相変わらず困った顔をしている。