Flower
「大丈夫ですか!! 大丈夫ですか!!!」
意識を失ってるみたい…
私は必死に呼びかけた。
「んっ……君…は?」
よかった!!!
「目を覚ましたんですね! 私は千春です!
とりあえずベッドへどうぞ。」
やっぱり、ずっと床にというわけにはいかないよね。
とりあえずベッドに寝てもらって、そこから話を始めよう。
「えっと…で、あなたの名前聞いてもいいですか?」
とりあえず名前を知らないと不便極まりない…
なんて呼んでいいか分からないしね。
「名前……名前、は……名前?」
目の前の人はいきなり頭を抱えて悩み出した。
「えっ、と…もしかして?」
「記憶が…ない。」
まさかの記憶喪失!?!?!?!?
道で出会って連れてきた青年は記憶喪失…。