『ココロ彩る恋』を貴方と……
カチャカチャと音を立てて歩く私からは、話しかけてこないでオーラが出ていたのかもしれない。



「さっきは、すみませんでした……」


小さな声が聞こえて振り返ると、項垂れる彼の背中が見えた。
途端に胸がきゅん…として、抱きつきたくなってしまった。


「い、いえ…」


上ずった声を出して食事室を後にした。

ドキドキする胸を抑えながらドアを閉めつつ、見えなくなる横顔にキュッと胸が震えたーーー。



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