『ココロ彩る恋』を貴方と……
「お疲れさまで〜〜す!」
元気よく「森元家政婦協会」という看板を掲げるオフィスの扉を開けたのは4日ほど前。
中にある事務所の一番奥のデスクから所長の森元さんが声を返してきた。
「おはよう。紫音ちゃん」
丸顔で髪の毛の薄い所長さんは、某アニメーションのお父さんのようだと私は思う。
優しくて人情味に溢れていて涙もろい。
ホームドラマに出てくるお父さんみたいな人で、私の面接時も話を聞いて泣いてくれた。
『苦労したんだねぇ…』って。
『そうでもないですよ…』と断ったけどね。
でも、まぁそのお陰もあって、私はこの協会で働けることになった。
働くと言ってもたった18歳の高校卒業したての私がプロの家政婦として役に立てる訳でもなく、そこは当然アルバイトみたいな感じからやらせてもらった。
亡くなった家族の指導が良かったのか、掃除だけは上手いと褒められた。
あとは洗濯の仕方を学び、表示によっては洗剤を変えたりクリーニング屋さんに持って行くことを学び、シワにならない衣類の畳み方を教えてもらって、先輩家政婦さんと一緒に炊事をしながら炊飯の仕方や料理を学んだ。
炊飯の仕方まで?と思われるかもしれないけれど、それ程何もさせて貰えてない人生だった。
元気よく「森元家政婦協会」という看板を掲げるオフィスの扉を開けたのは4日ほど前。
中にある事務所の一番奥のデスクから所長の森元さんが声を返してきた。
「おはよう。紫音ちゃん」
丸顔で髪の毛の薄い所長さんは、某アニメーションのお父さんのようだと私は思う。
優しくて人情味に溢れていて涙もろい。
ホームドラマに出てくるお父さんみたいな人で、私の面接時も話を聞いて泣いてくれた。
『苦労したんだねぇ…』って。
『そうでもないですよ…』と断ったけどね。
でも、まぁそのお陰もあって、私はこの協会で働けることになった。
働くと言ってもたった18歳の高校卒業したての私がプロの家政婦として役に立てる訳でもなく、そこは当然アルバイトみたいな感じからやらせてもらった。
亡くなった家族の指導が良かったのか、掃除だけは上手いと褒められた。
あとは洗濯の仕方を学び、表示によっては洗剤を変えたりクリーニング屋さんに持って行くことを学び、シワにならない衣類の畳み方を教えてもらって、先輩家政婦さんと一緒に炊事をしながら炊飯の仕方や料理を学んだ。
炊飯の仕方まで?と思われるかもしれないけれど、それ程何もさせて貰えてない人生だった。