『ココロ彩る恋』を貴方と……
「あんた家政婦なんだから色々と料理を知ってるだろう?何か美味しい鍋物を知らないかい?」
「えっ……あの……それが……」
これまでだってネットのお世話になっていた様な人間だ。毎日の食事もカップ麺が主流の私に、さらっと思い浮かぶはずもない。
「…すみません…。私もどちらかと言うと詳しくなくて……」
申し訳なく謝ると、お婆ちゃんの口からまたしても嫌味が出てくる。
「本当に最近の若い娘は……」
チクチクと針のような台詞を吐き続けた後で、結局中華風の鍋にしようということになった。
「あんたのことだから、和風出汁をとってと言っても無理だろう」
当たりです…とも言えず、ただ首をうな垂れるだけだった。こういう家で1日を過ごした後は、必要以上に疲れを感じる。
(代わりたいなんて言えないし……)
自己都合を何度も使う訳にはいかない。とにかくお婆ちゃんが動けるようになるまでは、ぐっと堪えて頑張らないと。
重い足取りでアパートの近くにあるスーパーへ寄って帰る。兵藤さんの家を離れてから、食欲は更に落ちてしまった。
(今なら触られてもボディに自信あるな〜〜)
どうでもいい自慢を胸にしながらカップ麺のコーナーへ行く。
この時期はいつも在庫が少ない。受験生の夜食に…と買われていったり、寒い日の昼ご飯になったりするせいだ。
「えっ……あの……それが……」
これまでだってネットのお世話になっていた様な人間だ。毎日の食事もカップ麺が主流の私に、さらっと思い浮かぶはずもない。
「…すみません…。私もどちらかと言うと詳しくなくて……」
申し訳なく謝ると、お婆ちゃんの口からまたしても嫌味が出てくる。
「本当に最近の若い娘は……」
チクチクと針のような台詞を吐き続けた後で、結局中華風の鍋にしようということになった。
「あんたのことだから、和風出汁をとってと言っても無理だろう」
当たりです…とも言えず、ただ首をうな垂れるだけだった。こういう家で1日を過ごした後は、必要以上に疲れを感じる。
(代わりたいなんて言えないし……)
自己都合を何度も使う訳にはいかない。とにかくお婆ちゃんが動けるようになるまでは、ぐっと堪えて頑張らないと。
重い足取りでアパートの近くにあるスーパーへ寄って帰る。兵藤さんの家を離れてから、食欲は更に落ちてしまった。
(今なら触られてもボディに自信あるな〜〜)
どうでもいい自慢を胸にしながらカップ麺のコーナーへ行く。
この時期はいつも在庫が少ない。受験生の夜食に…と買われていったり、寒い日の昼ご飯になったりするせいだ。