『ココロ彩る恋』を貴方と……
最後のコーナーへ行くのが楽しみになり、同時に胸が弾んできた。
角を曲がると天井の照明に変化があった。
ワントーン明るくなった様な気がして、つい上を見てしまった。
天井のスポットライトはホワイトカラーになっている。
振り返ればスタート地点の照明からここまで、コーナーごとにライトの色も変化している。
(細かい演出だな〜〜)
そう思いながら前を向いた。
最後のコーナー名は『天上』
その一枚目で、彩さんは微笑んでいた。
(まるで昇天していく魂みたい……)
清らかでまるで天女のように描かれてある。
これまでは暗い色でベタ塗りにされていた部分が、全部明るい色で表現されていた。
(兵藤さんにとって、彩さんはオレンジカラーなんだね……)
イエローやオレンジの色が重なった下絵の上に、輪郭だけが黒で表されている彼女。
影絵のようだった絵が真反対な雰囲気になり、最初の絵とは比べ物にならないくらいの明るさがあった。
(兵藤さんの心も同じように明るくなったってこと?)
闇一色だった胸の内が明るい色になっているなら嬉しい。
そうであることを祈りながら、足を左側にずらして次の作品へと移った。
「えっ……」
次の絵を見た瞬間、信じられない様な気がして固まった。
「これ……」
最後の一枚らしき絵は、彩さんではなかった。
角を曲がると天井の照明に変化があった。
ワントーン明るくなった様な気がして、つい上を見てしまった。
天井のスポットライトはホワイトカラーになっている。
振り返ればスタート地点の照明からここまで、コーナーごとにライトの色も変化している。
(細かい演出だな〜〜)
そう思いながら前を向いた。
最後のコーナー名は『天上』
その一枚目で、彩さんは微笑んでいた。
(まるで昇天していく魂みたい……)
清らかでまるで天女のように描かれてある。
これまでは暗い色でベタ塗りにされていた部分が、全部明るい色で表現されていた。
(兵藤さんにとって、彩さんはオレンジカラーなんだね……)
イエローやオレンジの色が重なった下絵の上に、輪郭だけが黒で表されている彼女。
影絵のようだった絵が真反対な雰囲気になり、最初の絵とは比べ物にならないくらいの明るさがあった。
(兵藤さんの心も同じように明るくなったってこと?)
闇一色だった胸の内が明るい色になっているなら嬉しい。
そうであることを祈りながら、足を左側にずらして次の作品へと移った。
「えっ……」
次の絵を見た瞬間、信じられない様な気がして固まった。
「これ……」
最後の一枚らしき絵は、彩さんではなかった。