『ココロ彩る恋』を貴方と……
家事はプロ?
「埃は上から下へ向かって落とす」
呟きながらパタパタ…とハタキをかける。
今日は和室の掃除。
ここはリビングに比べると幾らかなマシな方で、そもそもあまり物が置かれていない。
「それにしてもどこも長いこと空気の入れ替えがされてない感じがするな〜〜」
この部屋に入った時も畳が蒸されたような臭いが立ち込めていた。
だから直ぐに窓を開け放して、空気の入れ替えをしている。
「うわっ、桟が真っ白」
障子に貼られている和紙も何処となく黄色っぽい。
いつから張り替えてないんだろうかと思いながら、取りあえずはハタキをかけて埃を落とす。
出かけると言っていた兵藤さんは、30分ほど前に家を出た。
今夜は帰りが遅くなるから夕飯は要りません、とだけ言い残して出て行った。
「要らないんだって」
つまらなそうに呟いた。できればお昼のリベンジを果たしたかったのにな…って感じで。
「それにしてもあの人って、やっぱり不思議よね」
家ではずっと作務衣しか着ないのに、外へ行く時はきちんと洋服を着ていく。
「さっきの格好だってサマになってたよ?カーキ色のシャツにグレーのジーンズを合わせたりして」
大人っぽかったなぁ〜と思い出しながら、どうしていつもあんな格好でいないんだろうか…と考える。
仕事中は作務衣でもいいと思うけど、昼間何もしてない間は普通な格好してればいいのに。
呟きながらパタパタ…とハタキをかける。
今日は和室の掃除。
ここはリビングに比べると幾らかなマシな方で、そもそもあまり物が置かれていない。
「それにしてもどこも長いこと空気の入れ替えがされてない感じがするな〜〜」
この部屋に入った時も畳が蒸されたような臭いが立ち込めていた。
だから直ぐに窓を開け放して、空気の入れ替えをしている。
「うわっ、桟が真っ白」
障子に貼られている和紙も何処となく黄色っぽい。
いつから張り替えてないんだろうかと思いながら、取りあえずはハタキをかけて埃を落とす。
出かけると言っていた兵藤さんは、30分ほど前に家を出た。
今夜は帰りが遅くなるから夕飯は要りません、とだけ言い残して出て行った。
「要らないんだって」
つまらなそうに呟いた。できればお昼のリベンジを果たしたかったのにな…って感じで。
「それにしてもあの人って、やっぱり不思議よね」
家ではずっと作務衣しか着ないのに、外へ行く時はきちんと洋服を着ていく。
「さっきの格好だってサマになってたよ?カーキ色のシャツにグレーのジーンズを合わせたりして」
大人っぽかったなぁ〜と思い出しながら、どうしていつもあんな格好でいないんだろうか…と考える。
仕事中は作務衣でもいいと思うけど、昼間何もしてない間は普通な格好してればいいのに。