『ココロ彩る恋』を貴方と……
「あーあ、どうして子供の頃にきちんと教わらなかったんだろう。一緒に住んでたのはプロの料理人だったのに…」
言葉にしながらもハッとする。
「…そうだ。考えないようにするんだった」
過去は振り返らないって決めてるんだ。
「それよりもご飯ご飯!」
今日の昼ご飯は緑色の食事にして欲しい…と言われていた。
だから、茶そばを茹でて、上に乗せる具材を作っているところだ。
「それにしても緑だけって変な感じ〜〜」
そもそも食事っていうのは、色鮮やかな方が綺麗で美味しそうなのに。
「でも、色が混ざると食べてくれないしなぁ」
手も付けてもらえなかった海老ピラフのことを考えると悲しくなる。
悪戯をしてしまったのはいけなかったけど、頑張って作ったんだから少しだけでも食べて欲しかった。
「あの海老ピラフ、それなりに美味しかったよ?」
後から味見してみた。自分が作ったにしては、かなりイケる味付けをしていた。
「…まっ、ネットで好評だったやつを作ってみたんだけど」
オリジナル料理が作れるほど上手でもないけど、やっぱり残されると凹む。
「あれと同じくらい、今日のもまぁまぁの出来栄えなんだけどな」
自画自賛で作り上げたご飯を手にして隣の食事室へと向かうと、兵藤さんは既に食事する部屋で待っていた。
何をするという訳でもなく、ぼぉっと椅子に座っている。
言葉にしながらもハッとする。
「…そうだ。考えないようにするんだった」
過去は振り返らないって決めてるんだ。
「それよりもご飯ご飯!」
今日の昼ご飯は緑色の食事にして欲しい…と言われていた。
だから、茶そばを茹でて、上に乗せる具材を作っているところだ。
「それにしても緑だけって変な感じ〜〜」
そもそも食事っていうのは、色鮮やかな方が綺麗で美味しそうなのに。
「でも、色が混ざると食べてくれないしなぁ」
手も付けてもらえなかった海老ピラフのことを考えると悲しくなる。
悪戯をしてしまったのはいけなかったけど、頑張って作ったんだから少しだけでも食べて欲しかった。
「あの海老ピラフ、それなりに美味しかったよ?」
後から味見してみた。自分が作ったにしては、かなりイケる味付けをしていた。
「…まっ、ネットで好評だったやつを作ってみたんだけど」
オリジナル料理が作れるほど上手でもないけど、やっぱり残されると凹む。
「あれと同じくらい、今日のもまぁまぁの出来栄えなんだけどな」
自画自賛で作り上げたご飯を手にして隣の食事室へと向かうと、兵藤さんは既に食事する部屋で待っていた。
何をするという訳でもなく、ぼぉっと椅子に座っている。