『ココロ彩る恋』を貴方と……
ライバルは広報部長
それから3日後、ライバルは突然現れた。
「初めまして。私、兵藤 昂の個展の広報担当をしております。河井爽香(かわい さやか)と申します」
名乗ると同時に差し出された名刺を見てハッとした。
(アーティストプランナー広報部部長『河井爽香(かわい さやか)』……この人が「さやか」さん?)
顔を上げてみると、玄関に佇む女性はニコッと優しい笑みを浮かべる。
(素敵な人……大人の女って感じがする……)
ボブスタイルの髪を肩よりも少し長く伸ばしている。
切れ長の目にはブラウンカラーのシャドウが引かれ、リップは嫌味のないベージュピンクが輝いてる。
鼻は高くて真っ直ぐで、頬骨の位置も高いから顔立ちがはっきりして見える。
(なんと言うか……女神っぽい美人だ)
自分とは正反対だと思いながら、プロの家政婦としての意地を見せた。
「初めまして。家政婦協会から派遣されております満仲紫音と申します。どうぞお上がり下さい」
お客様をいつまでも玄関口に立たせていてはいけない。
スリッパを勧め、こちらです…と先導をしながら、掃除したばかりの応接室へと案内した。
「ふぅん。この間来た時よりも綺麗だわ」
満足そうに眺めて、河井さんという女性は椅子を引いた。
「兵藤さんを呼んで参ります」
「初めまして。私、兵藤 昂の個展の広報担当をしております。河井爽香(かわい さやか)と申します」
名乗ると同時に差し出された名刺を見てハッとした。
(アーティストプランナー広報部部長『河井爽香(かわい さやか)』……この人が「さやか」さん?)
顔を上げてみると、玄関に佇む女性はニコッと優しい笑みを浮かべる。
(素敵な人……大人の女って感じがする……)
ボブスタイルの髪を肩よりも少し長く伸ばしている。
切れ長の目にはブラウンカラーのシャドウが引かれ、リップは嫌味のないベージュピンクが輝いてる。
鼻は高くて真っ直ぐで、頬骨の位置も高いから顔立ちがはっきりして見える。
(なんと言うか……女神っぽい美人だ)
自分とは正反対だと思いながら、プロの家政婦としての意地を見せた。
「初めまして。家政婦協会から派遣されております満仲紫音と申します。どうぞお上がり下さい」
お客様をいつまでも玄関口に立たせていてはいけない。
スリッパを勧め、こちらです…と先導をしながら、掃除したばかりの応接室へと案内した。
「ふぅん。この間来た時よりも綺麗だわ」
満足そうに眺めて、河井さんという女性は椅子を引いた。
「兵藤さんを呼んで参ります」