私-後編-

そしていつものように家まで送ってもらった。


『たまには家寄ってったらいいのに』

智君は付き合いはじめてからまだ一度も私の家にこなかった。


「いや…今日はいいや。」

『いつも言うてるやん!兄ちゃんも淋しがってるで!』

「んー…でもなぁ。」

『大丈夫やって!ママ達も付き合ってる事認めてくれてるから!このまま家こうへんほうが怪しいわ。』



「わかった!じゃあ次の土曜、仕事終わった後行く!」


『泊まりやで!』


「えー!!」


『何でよ?嫌なん?あたしだってはじめて家行った時泊まったやん!
ハルも楽しみにしてるのにー!なぁ?ハル?』


「おふろー!」


ハルはキャッキャ笑いながら言っていた。


「わかったわかった!」

『じゃあ決まり!ママにも言うとくからなぁ』


「はいよ」


そう言うと智君はクラクションを鳴らして帰って行った。




楽しみだなぁ!


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