私-後編-
傍では松の母が静かに泣いていた……――

                                    
本当に死んだんだ…――


            
さっきまで泣き狂って居た私だが、松を目の前にすると意外と冷静だった…――


「亜美ちゃん…やんね?」


松の母が私に言った。


『はい…』



「お子さんは?」


『外で待ってます…』


「最後に…この子に会わせてあげてくれへん?」



私は『はい』と返事をするとナツの元へ向かった。


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