私-後編-
ガララララ…――


ハルはなぜか静かになった。

私は松の傍に行った。

『松…ハル連れてきたよ…
 早く…起きて抱っこしてや…』


さっきとは違い涙が止まらなかった…


ハルは松の顔を見て不思議な顔をしていた。


「ハル君て言うの?」

松の母が言った。

『はい。晴人です』

「いつも楽しそうに亜美ちゃんとハル君の話してたよ…」


『…ッッ…な…何で…ッッ…』


「この子、ほんまに亜美ちゃんが好きやったみたいやね…今まで仲良くしてくれて…ありがとうね…ッッ」


            
松…なんで…――








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