私-後編-
ねぇ、アキ?
松が死んだんだよ?
あんなにも仲良かったのに…――
貴方はお葬式にも来なかったね…―――
家に帰るとハルは眠り、私は松の事を思い、一人泣いた。
ブーッブーッブーッ…――
洋介からの電話だった。
洋介に病院で番号を聞かれて交換していた。
『はい。』
「もし?大丈夫か?」
『…ん。』
「松に…言うなって言われててんけど…
あいつ渡辺に内緒でアキの事探してた…」
『えっ?!』
知らなかった…
松…どんだけいい奴なんだよ…――
「まぁ…見つからんかってんけどな。」
『ぅん。』