私-後編-
私は一睡も出来なかった。
顔はむくみ、目は腫れていて、とにかくひどかった。
夕方からお通やで私は昼過ぎに松の家へ向かった。
ハルは夕方ナツに連れて来てもらう事にした。
ピンポン…――♪
「はい。亜美ちゃん?開いてるから入って」
インターホン越しに聞こえた松の母の声はかすれていた。
『お邪魔します…』
「来てくれてありがとう」
『あの…手伝う事はないですか?』
松の母は色々準備とかで忙しそうだった。
「ゆっくりしててや。」
『いやぁ…何かさせて下さい。』
「じゃあ…あの子の部屋…掃除してくれる?
あの子…いつも私が掃除したら触るなって怒るから…」
『…ハィ。』